マツダCX-5がGeminiに対応、無償アップデート
マツダは2026年10月27日、新型「MAZDA CX-5」に採用している「Google搭載」が、AIアシスタント「Google Gemini」に対応したと発表しました。対象は米国、カナダ、欧州、日本仕様です。話しかけるだけで、ナビや車両の操作、音楽の再生などをハンズフリーで行えるようになります。
Geminiは無償のアップデートで、Google Play経由で配信
マツダのニュースリリースによると、Gemini対応はGoogle Playからのアップデートで提供され、費用はかかりません。すでに対応は始まっていると書かれていますが、具体的な開始日や、対象のグレード、通信環境、必要なアカウントの条件はリリースに記載がありません。実際に自分の車で使えるかどうかは、販売店やマツダの公式案内で確かめるのが確実です。
同じリリースの注記には、一部の連携アプリは別途設定が必要で、使える機能はアプリや利用環境によって異なるとあります。また、Googleの定めにより、利用は18歳以上に限られるとされています。車両の操作については「一部機能のみ対応」との注記があり、声でどこまで車を動かせるかの範囲は示されていません。
決まった言い回しではなく、普通の会話で頼める
リリースが挙げている使い方は、おおまかに次の4種類です。
- ナビ・経路:目的地の設定に加え、気分や目的に合う経由地を探せます。目的地の詳細、リアルタイムの交通情報、到着予定時刻も確認できます。「ルート沿いで屋外席があり、評価の高いカフェ」のような条件での検索にも対応するとのことです。
- 車両設定:決まったコマンドではなく、自然な会話でエアコンなどを調整できます。例として、車内が寒く窓が曇っていると伝えて空調を調整する使い方が挙げられています。
- 音楽・オーディオ:特定の曲名ではなく、気分や活動に合った音楽を頼めます。再生中の曲について質問したり、オーディオブックを中断した箇所から再開したりもできます。
- Gemini Live(ベータ版):家族旅行の計画や、仕事の会話の練習などに使えるとされています。
なお、掲載画像は「イメージ」で、実際の車両とは異なる場合があると、マツダは注記しています。
5月の時点でGemini対応は予告されていた
今回の対応は、突然出てきた話ではありません。MONOistは2026年5月22日の記事で、新型CX-5はOTA(通信によるアップデート)で機能を追加できる車で、対象はインフォテインメントなどのコックピット系やボディ系、運転制御系は対象外だと伝えています。同じ記事は、OTAによってインフォテインメントのGoogleサービスでGeminiが使えるようになると説明しており、当時は具体的な時期が書かれていませんでした。MONOistが伝えていた内容が、今回Google Play経由の無償アップデートとして提供された形です。
新型CX-5は、マツダが2026年5月21日に国内で販売を始めたモデルで、マツダは「9年ぶりのフルモデルチェンジ」「マツダ初のGoogle搭載」と説明しています。
「Google搭載」と「Geminiの対応」は別の話
混同しやすいのが、車に「Google搭載」が入っていることと、GeminiというAIアシスタントが使えることの違いです。Google搭載は、Googleマップなど、Googleのサービスを車載のシステムで使えるようにした仕組みです。今回は、その中のアシスタント機能がGeminiに対応した、という位置づけです。そのため、すでにGoogleマップを使っている人は、地図の使い方が大きく変わるというより、「話しかけたときの理解力が上がる」方向の変化だと受け止めると、実態に近いと思われます。
リリースが「話しかけるだけでハンズフリー」と強調しているのは、運転中の操作を減らす意図がうかがえます。とはいえ、運転中に画面を注視したり、操作に気を取られたりしないことは、これまでと変わりません。声で頼む場合も、安全な運転を最優先にしてください。
使い始める前に確かめたいこと
- すでに新型CX-5(日本仕様)に乗っている人は、車載のアップデート通知や設定画面でGeminiが使えるかを、停車中に見てみてください。条件は販売店に問い合わせるとよいでしょう。
- これから検討する人は、試乗や商談の際に「Geminiで何ができるか」「通信やアカウントの条件は何か」を質問しておくと、判断の材料になります。
- 家族で使う場合は、前述のとおり利用が18歳以上に限られる点も覚えておくとよいでしょう。
個人的には、今回の4つの使い方のうち、運転中の手間を減らす効果が大きいのは「条件を伝えて経由地を探す」ほうだと見ています。空調は従来の音声コマンドやスイッチでも操作できますが、「ルート沿い」「屋外席」「評価」と条件を重ねた検索は、これまで画面を何度も操作しないとできませんでした。一方で、リリースは車両の操作を「一部機能のみ対応」としており、声でどこまで車を動かせるかの範囲は示していません。この範囲が分かってから、評価を固めたいと考えています。
出典
- マツダ ニュースリリース:新型「MAZDA CX-5」で採用の「Google搭載」がAIアシスタント「Google Gemini」に対応(2026年10月27日)
- マツダ ニュースリリース:新型「MAZDA CX-5」の販売を開始(2026年5月21日)
- MONOist:新型「CX-5」はSUVの王道を極める、SDV化も進みアップデートでGeminiも利用可能(2026年5月22日)
2026年10月28日時点の情報です。
















