車検費用の内訳|法定費用(重量税・自賠責・印紙代)と整備費の見方

車検費用の内訳とは
車検費用は、法定費用と整備費・代行料の2つに分けて考えます。法定費用は法律や制度で金額が決まっていて、重量税と自賠責はディーラーでも車検専門店でも同じです。検査手数料だけは、検査の受け方(持ち込みか指定工場か)で数百円違います。依頼先で大きく変わるのは、整備費と代行料です。
この記事では、2026年10月時点で公的機関の資料から確認できた法定費用の金額と、見積書を行ごとに読むコツを説明します。金額は改定されることがあるので、最新の情報は国土交通省・軽自動車検査協会の公式サイトで確認してください。
車検費用の内訳の基本
法定費用は3つ
| 項目 | 内容 | 金額の決まり方 |
|---|---|---|
| 自動車重量税 | 車の重さにかかる国の税金。車検のときに2年分を払う | 車両重量・エコカーかどうか・新車からの年数 |
| 自賠責保険料 | 法律で加入が義務の、相手のけが・死亡への保険 | 車の種類と契約期間(年齢や事故歴は関係ない) |
| 検査手数料(印紙代) | 車検を受け、車検証を出してもらう手数料 | 普通車・小型車・軽自動車の区分と、検査の受け方 |
自動車重量税(2026年5月1日〜2028年4月30日の継続検査等)
自家用乗用車の2年分の税額は、0.5トンごとに、エコカー(本則税率)5,000円、エコカー以外8,200円、13年経過11,400円、18年経過12,600円です。軽自動車は重さに関係なく、エコカー5,000円、エコカー以外6,600円、13年経過8,200円、18年経過8,800円です(国土交通省の税額表)。
自分の車の正確な税額は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で、車検証の情報を入れると調べられます。
自賠責保険料(24か月・沖縄県と離島以外)
| 車の種類 | 2026年10月31日までに始まる契約 | 2026年11月1日以降に始まる契約 |
|---|---|---|
| 自家用乗用自動車 | 17,650円 | 18,560円 |
| 軽自動車(検査対象車) | 17,540円 | 18,660円 |
2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から、保険料が引き上げられます(金融庁 自賠責保険審議会資料)。車検を受ける日ではなく、保険期間の始まる日で決まります。
検査手数料(2026年4月1日現在)
| 検査の受け方 | 普通車 | 小型車 | 軽自動車 |
|---|---|---|---|
| 検査場に持ち込む | 2,600円 | 2,500円 | 2,500円 |
| 指定工場(保安基準適合証) | 2,100円 | 2,100円 | 2,100円 |
| 指定工場のオンライン申請(OSS) | 1,850円 | 1,850円 | 1,850円 |
車検費用の内訳の具体例
計算例1: 小型乗用車
条件: 車両重量1.2トン(〜1.5トンの区分)、エコカー以外、新車から13年未満、自賠責24か月(2026年11月1日以降に始まる契約)、検査場に持ち込む。
- 自動車重量税 24,600円(8,200円×3)
- 自賠責保険料 18,560円
- 検査手数料 2,500円
- 法定費用の合計 45,660円
計算例2: 軽自動車
条件: エコカー以外、13年未満、自賠責24か月(2026年11月1日以降に始まる契約)、指定工場に頼む。
- 自動車重量税 6,600円 + 自賠責保険料 18,660円 + 検査手数料 2,100円 = 27,360円
13年経過で変わる例
計算例1の車が13年を過ぎると、重量税は24,600円から34,200円になり、9,600円上がります。古い車ほど、整備費だけでなく税金も上がる点を予算に入れておきます。
車検費用の内訳の見方
見積書は、次の4つのかたまりに分けて読みます。
- 法定費用: 上の表と同じ金額か。違えば、エコカーの区分や自賠責の月数を確認します。
- 点検料・代行料: 24か月点検の工賃と、検査の手続きにかかる料金。名前は店ごとに違います。
- 必須の整備: 直さないと検査に通らないもの。
- 任意の整備(推奨整備): 今は基準に合っているが、交換をすすめられているもの。
見積もりの合計から法定費用を引くと、依頼先ごとの本当の差が見えます。
車検費用の内訳の実践ステップ
- 車検証で、車両重量・初度登録年月・自動車の種別(普通か小型か)を確認する。
- 次回自動車重量税額照会サービスで、重量税を調べる。
- 2〜3社から見積もりを取り、法定費用の行が同じか確認する。
- 整備を「必須」と「任意」に分けて説明してもらう。
- 任意の整備は、走行距離と、あと何年乗るかで選ぶ。
車検費用の内訳の注意点
- 法定費用は値引きできません。値引きの対象は整備費と代行料です。
- 予算は「法定費用+10万円前後」(点検・検査料、代行料、必須の整備までの目安。任意の整備は別)を用意し、見積もりで確定させるのがおすすめです(公的な相場がないため、この記事での目安)。高いかどうかは、各社の点検・検査料(基本料を含む)と代行料の合計を並べて比べます。
- 24か月点検は2年ごとに受ける義務があり、車検の前でも後でもよいとされています。見積もりに点検が含まれているかを確認します。
- 広告の「車検○○円〜」は、法定費用や部品代を含まない基本料金だけのことがあります。総額の見積もりで比べます。
- 自賠責の月数(24か月・25か月など)は、今の自賠責の期限と車検の日で決まります。依頼先の計算を見積もりで確認します。
- 金額は2026年10月時点のものです。最新の金額は公式情報で確認してください。
車検費用の内訳でよくあるミス
- 合計額だけで比べる: 任意の整備の量が違えば、合計は大きく変わります。
- 自賠責の値上げを見落とす: 11月1日以降に始まる契約は保険料が上がります。
- 13年経過を見落とす: 重量税が上がる年を、予算の段階で確認しておきます。
車検費用の内訳のチェックリスト
- □ 車両重量・初度登録年月・自動車の種別を確認した
- □ 重量税を照会サービスで調べた
- □ 見積もりの法定費用が、表の金額と合っているか確認した
- □ 必須の整備と任意の整備を分けてもらった
- □ 総額から法定費用を引いて、依頼先の差を比べた
車検費用の内訳のFAQ(よくある質問)
Q. 法定費用は、ディーラーと車検専門店で違いますか?
A. 自動車重量税と自賠責保険料は同じです。検査手数料は、指定工場か、検査場に持ち込むかで数百円違います。
Q. 軽自動車の法定費用はいくらですか?
A. エコカー以外・13年未満で、2026年11月1日以降に始まる自賠責24か月なら、指定工場の場合27,360円です。
Q. 自賠責は何か月分払いますか?
A. 次の車検の満了日をカバーする期間で契約します。何か月になるかは、今の自賠責の期限と車検の日で変わります。
筆者の見解(車検費用の内訳)
私見では、見積もりを受け取ったら、まず法定費用を引き算してみるのがいちばん効く方法だと考えます。残った金額が、その依頼先に払う本当の代金だからです。そのうえで、任意の整備を「今やる」「次の点検でやる」に分けると、安さと安心のバランスを自分で決められます。2026年11月からの自賠責の値上げは数百円〜千円程度の差ですが、年の途中で予算を組む人は覚えておくとよいと思います。
車検費用の内訳の関連項目
- 車検はいつから受けられる?|満了日の2か月前ルールと期限の確認方法
- 指定工場と認証工場の違い|車検を頼む整備工場の選び方
- 車検切れの罰則とリスク|違反点数6点と、切れた車の運び方
- 車検の流れと費用を抑えるコツ|ユーザー車検との違い
- 自賠責保険とは|補償範囲・支払限度額と2026年11月の保険料改定
















