今回はコーティングの下地処理によく使われている、『Voodooride シルク』を使用した感想をまとめていきたいと思います。
この記事の目次
Voodooride シルクを使った正直な感想
Voodooride シルクはコーティングの下地処理剤として高い人気を誇る商品で、主に水シミ(イオンデポジット)除去に高い性能を発揮します。
使ってみた感想としては、余程放置した水シミじゃなければ問題無く落ちるといった感じですね。
クリーム状のペーストですが、成分を見る限りコンパウンドは含まれておらず、触った感じもざらつきはありません。
ミネラルスピリット(イソパラフィンという石油系溶剤)が少量含まれていて、それで分解していると思われますが、そこまで強い感じではないので、塗装を痛めるリスク抑えて作業出来ると思います。
施工後は水で洗い流す必要はなく、拭き取るだけでOKなので手間が少ないのは良いですね。
ポリマー成分配合により、傷消し効果や防汚効果があり、以降の作業の手間を減らすことに繋がるのも良いと思いました。
不満点としては、容器がボトルタイプである点ですね。結構粘度の高いクリーム状なので出しにくいと感じました。チューブタイプの容器のほうが施工性は良いと思います。
難点としては、結構品切れになっていることが多いことですね。普通に良い商品ではあると思うので、定価で入手できるタイミングがあるなら購入して損は無いと思います。
車の大辞典 cacacaがVoodooride シルクの効果を検証
Voodooride シルクの効果をYoutubeチャンネル『車の大辞典 cacaca』のしのぴーさんが、以下の動画で検証しているので紹介します。
以下の写真は、Voodooride シルクをヘッドライトに施工したものです(あらかじめ洗車をして汚れを落としておきます)。
左側が施工後、右側が施工前で、水の引きを検証している場面ですね。左側はほとんど水滴が残っていませんが、右側は細かい水滴が残っていますし、水の引きも遅いことが分かります。しっかりとVoodooride シルクの効果が確認出来ますね。
右側は水シミ(イオンデポジット)に水分が付着することでこの状態になっているわけですが、これが更なる水シミを作り出してしまう悪循環なんですよね。逆に、左側は拭き上げ不要なぐらい水引きが良いので、水シミが出来るリスクも少ない状態です。
水シミは一度出来ると加速的に増えるので、普段から水シミが出来ないように気を付けたり、出来てしまったらこまめに除去するのがオススメです。
Voodooride シルクの施工のコツ
『車の大辞典 cacaca』のしのぴーさんがオススメするVoodooride シルクの施工方法を紹介します。
施工前は洗車をする
当たり前ですが、施工前は洗車をしましょう。
汚れを落とす前に施工してしまうと、付着している砂汚れで傷を作ってしまいますからね。
また、出来れば鉄粉除去も行っておいたほうが傷リスクを減らせます。
力を入れて擦らない
施工の際は力を入れないようにしましょう。
Voodooride シルクにはコンパウンドは配合されていないので、傷が入るリスクは少ないですが、力を入れることで”タオル傷”が出来てしまう可能性があります。
やさしく塗り伸ばすように施工していきましょう。
落ちなければ諦める
Voodooride シルクの水シミ除去性能は高いですが、どうしても除去できない頑固な水シミもあります。
力を入れて落としたくなるところですが傷になるだけです。
落ちなければ諦めて、より強力な溶剤を使用するか、コンパウンドで磨いて落とすのが賢明です。
仕上げは拭き取るだけでOK
Voodooride シルクは拭き取るだけでOKです。
施工後、シャンプー洗車をしたくなるところですが不要です。
Voodooride シルクのメリット・デメリットまとめ
Voodooride シルクのメリット・デメリットをまとめます。
メリット
水シミ(イオンデポジット)に効果的
水シミ除去に高い性能があります。
有効成分として石油系溶剤が少量含まれていますが、施工直後に揮発してしまうため塗装に悪影響がありません。
研磨剤不使用でリスクが少ない
研磨剤不使用なので、施工で余計な傷がついてしまうリスクが少ないです。
施工が簡単
施工後は乾拭きをするだけなので仕上げが簡単です。
水洗い不要なので、新たな水シミが出来る心配もありません。
塗装を綺麗に保てる
Voodooride シルクは水シミ除去以外にも、ポリマー配合により『傷埋め効果』、『UVカット』、『防汚性能』といった車の塗装を綺麗に保つ効果があります。
洗車の拭き上げが楽になる
Voodooride シルクは疎水系溶剤なので、ボディに付着した水分がまとまって流れ落ち、水シミの原因である水滴が残りにくいです。
拭き上げの手間も減るので、洗車が楽になります。
デメリット
ペースト状なのでボトル容器が使い難い
ボトル容器(プラスチック製)なのに粘度の高いペースト状なので出しにくいです。
人気で品切れになりやすい
Voodooride シルクはかなりの人気商品なので、品切れになることが多く、それに伴い価格が高騰することも多いです(通常価格は3,000円台ですが10,000円ぐらいで売られていることも…)。
まとめ
というわけでVoodooride シルクのレビューでした。
プロも愛用している高い性能を誇る商品でありながら、塗装を痛めるリスクが少ないので初心者でも安心して使える良い商品だと思いました。
施工後のコーティングには『Voodoorideシーラント』が同じ疎水系なので相性が良くオススメですよ。