車の鉄粉取りのやり方|粘土とスプレーの違い・頻度

車の鉄粉取りのやり方とは
洗車をしたのに、ボディを手でなでるとザラザラする。白い車に、オレンジ色や茶色の小さな点がぽつぽつ付いている。こうした症状の原因としてよく挙げられるのが鉄粉です。
鉄粉は、シャンプー洗車ではなかなか落ちず、放っておくと塗装面に固着していきます。ザラつきが残ったままワックスやコーティングをしても仕上がりが良くならないため、下地処理として鉄粉取りをする人も多いでしょう。
この記事では、洗車用品メーカーのソフト99とプロスタッフの解説、コーティングメーカーのFAQをもとに、鉄粉が付く原因、粘土とスプレーの違い、手順、頻度の目安、コーティング車での注意点を整理します。
車の鉄粉取りのやり方の基本
鉄粉とは
ソフト99の解説では、鉄粉は走行中や駐車中に空気中から車に付く鉄の細かい粒で、放置すると酸化して塗装面に固着する汚れとされています。ブレーキをかけたときに出るブレーキダストや、鉄道の線路付近、工場の近くなど、鉄の粉が舞いやすい環境では付きやすくなります。
付きやすい場所
同じ解説では、交通量の多い道路や高速道路の高架下などで付着が目立つとされています。車体の中では、ブレーキに近いホイールまわりや、車体の下側、ボンネット・ルーフなど水平な面に付きやすい傾向があります。
確認方法
洗車してよく乾かしたボディを、手のひらや指先でそっとなでてみます。ザラザラした手触りがあれば、鉄粉などが刺さっている可能性があります。ビニール袋を指にかぶせてなでると、ザラつきが分かりやすくなります。
車の鉄粉取りのやり方の具体例
鉄粉の取り方は、大きく「粘土タイプ」と「スプレータイプ」に分かれます。
| 方法 | しくみ | 向いている車 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 粘土クリーナー | 粘土をボディ上で滑らせ、刺さった粒を絡め取る | 未施工車、ワックス仕上げの車 | 必ず水をかけながら使う。コーティングの膜を削ることがある |
| 鉄粉除去スプレー | 薬剤が化学反応で鉄粉を溶かし、浮かせて流す | コーティング施工車を含め広く | 乾かさない。グローブ・マスクを使う |
プロスタッフの解説では、鉄粉除去スプレーを吹き付けて2〜3分ほどたつと、薬剤が鉄粉と反応して紫色に変わるとされています。色が変わることで、どこに鉄粉が付いていたか目で見て分かるのが特徴です。待ち時間は製品によって違うので、取扱説明書の目安に従います。
コーティング施工車では、KeePer技研のFAQが、粘土での鉄粉除去によって部分的に被膜が落ちる可能性に触れています。プロスタッフの解説でも、コーティング車には粘土タイプを避け、スプレータイプを使うよう勧めています。
車の鉄粉取りの具体的な手順
鉄粉除去スプレーを使う場合の手順を、プロスタッフの解説をもとにまとめます。
- 涼しい時間帯・日陰を選ぶ:直射日光が当たらず、塗装面が熱くないことを確かめます。
- シャンプー洗車をする:まず砂や汚れを落とします。汚れが残っていると、薬剤の反応が分かりにくくなります。
- 保護具をつける:グローブとマスクを着けます。
- 鉄粉除去剤をたっぷりスプレーする:液が乾かないよう、量を惜しまずに吹き付けます。
- 反応を待つ:2〜3分ほどで紫色に変わるのを確認します(時間は製品の表示に従う)。
- たっぷりの水で流す:パーツのすき間に薬剤が残りやすいので、角度を変えて水をかけます。
- もう一度シャンプー洗車をして仕上げる:薬剤を完全に落とし、水分を拭き取ります。
粘土クリーナーを使う場合は、洗車後、ボディに水をかけながら、手のひらサイズに伸ばした粘土を軽く滑らせます。汚れてきたら粘土を折り込んで、きれいな面を出しながら使います。
車の鉄粉取りのやり方の注意点
- 直射日光の下で作業しない:プロスタッフの解説では、液剤が塗装面で乾くとシミになるおそれがあるとしています。
- こすりすぎない:ゴシゴシこすったり、硬い道具を使ったりすると塗装が傷つきます。粘土も力を入れず、滑らせるように動かすのが基本です。
- 取扱説明書を読む:ソフト99も、使用前に取扱説明書を読むことを勧めています。薬剤の待ち時間や、使えない素材(樹脂・メッキなど)は製品ごとに違います。
- 自分でやるリスクもある:同じ解説では、自分で鉄粉除去をすると塗装面の損傷や傷、コーティングのはがれにつながるおそれがあることにも触れています。不安があればプロに任せる選択肢もあります。
- においと換気:鉄粉除去剤には独特のにおいがある製品もあります。屋外の風通しの良い場所で作業しましょう。
車の鉄粉取りのやり方でよくあるミス
- 炎天下で作業して、薬剤がボディの上で乾いてシミを作る。
- 砂が残ったまま粘土を使い、細かい傷を増やす。
- 粘土を水なしで使う、または落とした粘土をそのまま使い続ける。
- コーティング施工車に粘土を使い、膜を部分的に落としてしまう。
- 薬剤の流し残しがすき間に残り、あとで垂れて跡になる。
車の鉄粉取りのやり方のチェックリスト
- 手でなでてザラつきがあるか確認したか
- 日陰・涼しい時間帯を選んだか
- 先にシャンプー洗車をしたか
- コーティング車なら粘土ではなくスプレーを選んだか
- グローブ・マスクを着けたか
- 薬剤を乾かさないようにしたか
- すき間まで水で十分に流したか
- 最後に再度シャンプー洗車と拭き取りをしたか
車の鉄粉取りのやり方のFAQ(よくある質問)
Q. 鉄粉取りはどれくらいの頻度で必要ですか?
プロスタッフの解説では、通常は6か月に1回、高速道路をよく使う車は3〜4か月に1回が目安とされています。手でなでてザラつきを感じたときを目安にしてもよいでしょう。
Q. 鉄粉を放置するとどうなりますか?
ソフト99の解説によると、鉄粉は酸化して塗装面に固着し、落としにくくなります。水の流れが悪くなったり、汚れが落ちにくくなったりするのも、鉄粉に気づくきっかけになります。
Q. ホイールにも使えますか?
ホイール用の鉄粉除去剤も販売されています。ボディ用とホイール用で成分や使い方が違う場合があるので、対応する部位の表示を確認しましょう。
Q. 鉄粉取りのあとは何をすればよいですか?
鉄粉を取った塗装面は、汚れや膜が落ちた状態です。ワックスやコーティングで保護しておくと、次の汚れが付きにくくなります。
筆者の見解(車の鉄粉取りのやり方)
鉄粉取りは「ザラつきを感じたらやる下地処理」と位置づけ、毎回の洗車に組み込まない方が塗装には優しい、と私は考えます。粘土もスプレーも、汚れを落とす力が強い分、使い方を誤ると塗装やコーティングに負担をかけるため、頻度を上げるほどリスクも増えるからです。判断基準としては、コーティング施工車ならスプレー、未施工車で軽いザラつきなら粘土、と車の状態で道具を分けるのが分かりやすいと思います。そして、作業そのものより「日陰で、乾かさず、よく流す」という条件を守れるかどうかが、仕上がりを左右すると見ています。
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