レビュー
投稿日:2023年08月06日更新日:2024年10月24日

MAZDA3 SKYACTIV-X 6MTの良い部分12つ、悪い部分10つを解説【まとめ】

2022年12月にMAZDA3を納車してから半年以上が経ちましたが、率直に言って「購入して良かった」と思える素晴らしい車ですね。

ただ、『完璧』というわけではなく、不満もそれなりに有ったりします。

ちなみに、私が購入したMAZDA3のグレードは下記の通り。

  • MAZDA3 FASTBACK X Burgundy Selection(e-SKYACTIV X、2022年モデル )
  • カラー:ジェットブラックマイカ
  • 2WD
  • 6MT

また、前に乗っていた車は下記の通り。

  • 日産・シルビア S15型 スペックSエアロ
  • カラー:スパークリングシルバー
  • 5MT

というわけで今回は、これらの情報を元に、MAZDA3の良かった部分、悪かった部分をまとめていきます。

MAZDA3 SKYACTIV-X 6MTの良い部分12つ

まずはMAZDA3 SKYACTIV-X 6MTの良い部分からまとめていきます。

内外装のデザインがとにかくカッコ良い

MAZDA3はエクステリア・インテリアとも徹底的に無駄を省いたデザインになっていて、シンプルで時代に影響されない良さがあります。

形状だけでなく、塗装にも深みがあって美しいですし、バーガンディーカラーのシートやインパネも高級感があって素晴らしいんですよね。

また、『2020ワールドカーデザインオブザイヤー』を受賞していることもあり、いわば世界が認めたデザインというのも凄いです。

視点が低くスポーツカーに乗っている感覚がある

元S15乗りとして嬉しいのが、スポーツカーに乗っている感覚がある事です。

MAZDA3の運転席はコクピット感があり、視点も低く、スポーツ感を乗っている感覚があって、運転による高揚感が得られるんですよね。

ロール量も少なく、ハンドリングも気持ち良いので、MAZDA3は普通にスポーツカーだと思います。

SKYACTIV-X 6MTの加速感とサウンドが良い

2022年式 MAZDA3 SKYACTIV-Xは、トヨタ86と同等の加速性能(0-100km/h 7.4秒)を持っていて、3,000回転からの吹け上がりとサウンドの気持ち良さは、スポーツカーに匹敵する魅力があります。

低速・低回転域でもギクシャクしない滑らかな挙動

慣れないMT車でやってしまいがちな『発進時のエンスト』のリスクがほぼありません。

MAZDA3 SKYACTIV-Xはマイルドハイブリッド仕様という事もあって、発進時や低速時はモーターが作動するので、ギクシャクせず、エンストのリスクがほとんど無いんです。

シフトショック(シフトアップ時)が無い

S15に乗っていたころは、普通にシフトアップすると多少のシフトショックを感じていたのですが、MAZDA3 SKYACTIV-Xではほぼ感じません。

というのも、どうやらシフトアップ時にマイルドハイブリッドの回生を強めて、自動で適切な回転数に合わせてくれるみたいなんですよね(ブリッピングをしてくれる)。

逆に、シフトダウンにはこの機能は働かないようです。

これは開発者が意図したもので、「シフトダウン時は自分でブリッピングした方が楽しいでしょ?ヒール&トゥしたいでしょ?」という事みたいです(笑)

静粛性が高いので人を乗せやすい

MAZDA3はスポーティーな車でありながら、静粛性が高いのもポイントですね。

一般的なスポーツカーはうるさく乗りたがらない人も多いですが、MAZDA3は快適に乗れます。

意外と車内が広い

MAZDA3の低重心なフォルムからは狭そうな車内を想像しますが、思ったよりは広いと感じました。

身長186cmの私でも普通に運転出来ますし、シートの姿勢やフィット感が良いので快適です(ちなみに、S15ではシートを倒し気味にしないと頭をぶつけました)。

また、後席も身長175cmぐらいまでなら普通に座れます。実質2人乗りだったS15とは全然違いますね。

燃費も結構良い

先ほども書いたように、MAZDA3 SKYACTIV-Xは先代86並みの加速性能を持つスポーツカーであるにもかかわらず燃費が良いです。

6速までフルに使って燃費走行をすれば、市街地で15~16km、郊外だと19~21kmぐらい走れます。

安全機能が充実

安全装備が充実しているのも良いですね。前車がローテクなS15だったこともあり、軽くカルチャーショックを受けました(笑)

色々ありますが、個人的に便利だと思ったのは以下の機能。

アダプティブLEDヘッドライト

自動でロービームとハイビームを切り替えたり、一部分だけロービームにすることで対向車が眩しくないように自動で配慮してくれます。

360°ビュー・モニター

高画質な全方位カメラにより、駐車や狭い道を走るのが楽になりました。特に、肉眼だと死角になる場所が確認出来るのは助かります。

ブラインド・スポット・モニタリング

車線変更時などに後方にいる車の存在を知らせてくれる機能です。ランプと音で知らせてくれるので死角に入ってしまった時なんかは重宝します。

アクティブ・ドライビング・ディスプレイ

フロントガラス上に計器類を表示する機能です。

視点の移動を減らして運転に集中出来るので良いと思いました。

i-DMでドライビングスキルが磨ける

最近のマツダ車にはi-DMという運転技術測定機能があります。

これによりゲーム感覚で楽しみながらドライビングテクニックが磨けるのが素晴らしいんですよね。同乗者にも優しい運転が出来るようになるので、マツダ車を乗る人はぜひ試してみてください。

Android Auto や Apple CarPlay に対応

おそらく今の車ならどの車にも付いていると思いますが、Android Auto や Apple CarPlay に対応しているのもありがたいです。

わざわざカーナビを買わなくても、スマホを繋げばナビ代わりになるので便利です。

トイレに行く回数が減った

S15に乗っていた時は、細かい振動が伝わってくるせいか尿意が酷かったんですよね(30分に1回ペースで行ってました)。MAZDA3に乗り換えてからは2時間以上トイレ不要で走れます。

MAZDA3 SKYACTIV-X 6MT 悪い部分10つ

続いて、MAZDA3 SKYACTIV-X 6MTの悪い部分をまとめます。

洗車が大変!

MAZDA3に限った話ではありませんが、黒系ボディはとにかく汚れが目立つこともあり、綺麗な状態を維持するためには洗車回数を増やさないといけないので大変です。

風がほとんど吹かない夏場でも、たった一日でこれだけの砂埃が付着するんですよね。

私は綺麗な状態を維持したいので、ほぼ毎日毛ばたきを使って砂埃を落としたり、週1に近いペースで洗車しています。

また、MAZDA3特有のグリルの網目の掃除は相当骨の折れる作業なので、ある程度妥協も必要になってきますね。

愛車を砂埃から守る毛ばたきはどれがオススメ?マイクロファイバー製の意外な欠点とは?

コーティングが大変

黒系ボディはコーティングも大変です。

コーティング剤のムラが目立つので、キチンと入念に仕上げをしていく必要があります。

斜め前方・後方の視界が悪い

MAZDA3はデザイン性を重視していることもあって、運転のしやすさをある程度犠牲にしている側面があります。

極太Cピラーがある斜め後方はもちろんの事、Aピラーがある斜め前方もあまり視界が良いとは言えないと感じました。Aピラーは太くは無いのですが、傾斜がキツイので若干視界を遮るんですよね。

自宅駐車場の出し入れがし難くなった

最小回転半径の変化により駐車場の出し入れがし難くなりました。

前車のS15の最小回転半径4.8m、MAZDA3が5.3mということで結構大回りになりました。それによって、S15ではすんなり出し入れ出来ていたのが、MAZDA3になってからは切り返しが必要になりましたね。

ヒルローンチアシストが作動しているかを確認する方法が無い

MAZDA3には坂道発進をサポートするヒルローンチアシストが備わっていますが、ブレーキを離すまでは作動しているか分からないんですよね。

効いてるつもりで発進しようとしたら、効いてなくて少し後退するような場面がちょくちょくあります。ランプを点灯するなどして作動の有無を確認出来るようにしてほしいですね。

マツダコネクト(マツコネ)の向きを変えられない

MAZDA3に備わっているディスプレイ(マツダコネクト)は若干運転席の方に向いているんですが、向きを変えることは出来ません。

運転中はディスプレイ見れないのだから、むしろ助手席に向いていた方が機能的だと思うんですよね。それか他車と同じように正面に向けるのが良いと思いました。

いらないオプションが強制的に付いてくる

MAZDA3 SKYACTIV-X 6MTには、なぜか『DVDプレイヤー』と『テレビチューナー』が強制的についてきます。

DVDもテレビも運転中は見れないですし、助手席にも向けられないですし、そもそも画面が小さくてまともに視聴する気にならないので、これを強制的に付けてくるのはちょっと解せないですね…。

『360°ビュー・モニター』ボタンの位置良くない

良い部分で紹介した『360°ビュー・モニター』ですが、これを起動する為のボタンの位置が良くないと思いました。

前向き駐車をする時など活用したいのですが、ハンドルの後ろ隠れて直観的に押せないんですよね。個人的には、ハンドルに起動するボタンを付けて欲しかったです。

やはりSKYACTIV-Xは高い

SKYACTIV-Xは高いです。

Skyactiv Dより40万円、Skyactiv G 2.0より67万円も高いんですよね(2023年モデルは更に価格差が広がった)。

問題は『価格に見合った体験があるか?』という事なんですが、ディーゼルとガソリンの特性を良いとこ取りしたという新技術そのものにはそれだけの価値があると思うんですが、ユーザーが得られる体験は金額に見合っていないと思いました。

ただ、私は乗り潰すつもりで新車購入していて、性能で妥協はしたくなかったので、SKYACTIV-Xを選んだことに後悔ははありません

将来的なサポートが不安

SKYACTIV-Xは新技術なので、10年後、20年後にどうなっているか分かりません。

一般的に、生産終了になってから10年間は部品があるらしいですが、それも絶対ではありません。

SKYACTIV-Xが熟成すれば、今後が期待出来そうなエンジンではあると思うので、何とか頑張ってもらいたいですね…。

MAZDA3は運転を楽しくしてくれるクルマだ

というわけで、MAZDA3(SKYACTIV-X 6MT)の良い部分、悪い部分をまとめました。

一言でいうならMAZDA3は『眺めても楽しい、運転しても楽しい最高の車』です。

不満点はあるものの微々たるものです。

とても良い車なので、気になった方はぜひ試乗してみてください!そして気に入ったらぜひ購入してください!一緒にマツダ車を盛り上げていきましょう!

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