車のジャッキの使い方|ジャッキアップの手順と注意点

車のジャッキの使い方とは
パンクしたときのタイヤ交換や、タイヤの履き替えで必要になるのがジャッキです。車を持ち上げる道具なので、使い方を間違えると車が落ちて大けがにつながるおそれがあります。
JAFやHondaの取扱説明書では、平らで固い場所に停める、輪止めをする、ジャッキポイントにかける、ジャッキだけで支えられている車の下に入らないといった基本が繰り返し示されています。また、最近はジャッキが標準で積まれていない車もあります。この記事では、公式情報をもとにジャッキの使い方と注意点をまとめます。
車のジャッキの使い方の基本
ジャッキを使う前に、次の点を押さえておきましょう。
- 場所:地面が固く、平らで滑らない場所で使う
- 車の状態:シフトをP(MT車は取扱説明書の指示に従う)にし、パーキングブレーキをかけ、エンジン(パワーモード)を切る
- 輪止め:交換するタイヤの対角線上のタイヤの前後に輪止めをする
- ジャッキポイント:車ごとに決められた持ち上げ位置。交換するタイヤに最も近いジャッキポイントを使う
- ジャッキの種類:その車用のジャッキを使う。Hondaは、他のジャッキでは支えられる重量が足りなかったり形状が合わなかったりすることがあると注意している
Hondaの2025年版フリードの取扱説明書には、「この車には、ジャッキが標準で搭載されていません」と記載されています。パンク修理キットのみを積んでいる車もあるため、自分の車に何が積まれているかを事前に確認しておくことが大切です。
車のジャッキの使い方の具体例
JAFが案内している、応急用タイヤへの交換の流れは次のとおりです。
- 安全で周囲の邪魔にならない場所に停める
- パンクしたタイヤの対角線上のタイヤに輪止めをかける
- ホイールキャップを外し、ホイールナットを少しだけ緩める(車を上げる前に行う)
- ジャッキで、タイヤが路面から少し離れるまで持ち上げる
- ナットを外し、応急用タイヤに交換する
- ナットを2〜3回に分けて対角線の順に仮締めする
- 車を下ろしてから、ナットを本締めする
ナットを先に少し緩めておくのは、タイヤが浮いた状態だと回ってしまい、力をかけにくいためです。また、JAFは締めすぎがボルトの破損につながるとして、締め付けの力にも注意を促しています。応急用タイヤはあくまで一時的なもので、パンクしたタイヤは早めに修理を依頼する必要があります。
車のジャッキを使う具体的な手順
- 安全な場所に停める:路肩の場合は後続車に注意し、ハザードランプや停止表示器材で周囲に知らせる
- 車を固定する:P・パーキングブレーキ・エンジン停止・輪止めを行う
- ナットを少し緩める:ホイールレンチで、外れない程度に緩める
- ジャッキをかける:ジャッキポイントにジャッキの溝がはまったことを確認してから上げる
- タイヤを交換する:上げすぎず、タイヤが少し浮く程度で作業する
- 仮締め→下ろす→本締め:対角線の順で締め、最後に車を下ろしてからしっかり締める
- 後で点検を受ける:締め付けの確認やパンク修理を整備工場などに依頼する
車のジャッキの使い方の注意点
- ジャッキだけで支えられている車の下には絶対に入らない。Hondaは、外れたときに重大な事故につながる危険を警告しています
- ジャッキポイント以外にかけない。車体の変形や、ジャッキが外れる原因になります
- 人や荷物を乗せたままジャッキアップしない。作業中に車内に入らない
- ジャッキの上や下に物を挟まない
- 高速道路上など危険な場所では無理に作業せず、安全な場所に避難してロードサービスを呼ぶことも検討してください
- 作業に不安がある場合は、JAFなどのロードサービスや整備工場に依頼しましょう
車のジャッキの使い方でよくあるミス
- 車を上げてからナットを緩めようとして、タイヤが回ってしまう
- 傾斜地や柔らかい地面でジャッキを使う
- 輪止めをせずに作業する
- ジャッキポイントを確認せず、適当な場所にかける
- 本締めを忘れたまま走り出す
- 自分の車にジャッキが積まれていないことを、パンクして初めて知る
車のジャッキの使い方のチェックリスト
- 自分の車にジャッキ・応急用タイヤ・パンク修理キットのどれが積まれているか確認したか
- ジャッキポイントの位置を取扱説明書で確認したか
- 平らで固い場所に停め、輪止めをしたか
- ナットを上げる前に少し緩めたか
- 車の下に体を入れていないか
- 最後に本締めをしたか
車のジャッキの使い方のFAQ(よくある質問)
Q. カー用品店で買ったジャッキを使ってもいいですか?
A. Hondaは、その車用のジャッキ以外では重量が不足したり形状が合わなかったりすることがあると注意しています。使う場合は、車の重量に対応しているかやジャッキポイントに合うかを確認してください。
Q. ジャッキが積まれていない車でパンクしたらどうすればいいですか?
A. 積まれているパンク修理キットの使い方を取扱説明書で確認するか、ロードサービスに連絡しましょう。
Q. ナットはどれくらいの強さで締めればいいですか?
A. 規定のトルクが車ごとに決められています。JAFは締めすぎも破損の原因になるとしているため、作業後は整備工場などで確認してもらうと安心です。
筆者の見解(車のジャッキの使い方)
私見では、ジャッキの使い方で最も重要なのは手順の細かさより「車の下に入らない」「平らで固い場所以外では使わない」という2つの禁止事項を守ることだと考えます。ジャッキは車を支え続けるための道具ではなく、持ち上げるための道具だと理解しておくと、危険な使い方を避けやすくなります。見落としがちなのは、最近はジャッキ自体が積まれていない車があることで、いざというときに慌てないよう、一度トランクの中を確認しておく価値は大きいでしょう。自信がなければ無理をせず、ロードサービスに任せるのも立派な判断だと思います。
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