自転車の横を通るときのルール|道交法18条3項の側方通過

自転車の横を通るときのルールとは
狭い道で前を走る自転車の横を通り抜けるとき、どのくらい離れて、どのくらいの速度で通ればよいのか。ドライバーにとっても自転車に乗る人にとっても、ヒヤリとしやすい場面です。
この場面について、道路交通法には自動車が自転車などの右側を通過するときのルールが定められています。それが道路交通法第18条第3項と、自転車側の義務を定めた第4項です。この記事では、2026年10月時点でe-Gov法令検索に掲載されている条文をもとに、その内容を整理します。施行日や具体的な取り締まりの運用は、警察庁や各都道府県警察の案内で確認してください。
自転車の横を通るときのルールの基本
18条3項の内容
18条3項は、おおまかに次の内容です。
- 対象は、自動車などの車両(特定小型原動機付自転車等を除く)
- 同じ方向に進んでいる特定小型原動機付自転車等(歩道や自転車道を通行しているものを除く)の右側を通過する場面
- その車両との間に十分な間隔がないときは、間隔に応じた安全な速度で進行しなければならない
- 追い越す場合は除かれている(この規定は追い越さずに横を通る場面が対象)
特定小型原動機付自転車等とは、特定小型原動機付自転車と軽車両のことで、自転車は軽車両に含まれます(18条1項)。
自転車側の義務(18条4項)
18条4項では、3項の場面では、特定小型原動機付自転車等はできる限り道路の左側端に寄って通行しなければならないとされています。車だけでなく、自転車の側にも協力する義務があるということです。
歩行者の場合(18条2項)
歩行者の側方を通過するときは、18条2項で、歩行者との間に安全な間隔を保つか、または徐行しなければならないとされています。自転車の場合とは書き方が違う点に注意が必要です。
自転車の横を通るときのルールの具体例
| 場面 | 車がすること | 自転車がすること |
|---|---|---|
| 広い道で自転車との間隔が十分ある | 通常どおり安全に通過 | 左側端を走る |
| 狭い道で間隔が十分とれない | 間隔に応じて速度を落とす | できる限り左側端に寄る |
| 自転車が歩道を走っている | 18条3項の対象外 | 歩道での通行ルールに従う |
| 歩道のない道で歩行者の横を通る | 安全な間隔か徐行(2項) | ― |
「十分な間隔」と「安全な速度」
条文には、何メートルなら十分か、何km/hなら安全か、という数字は書かれていません。この記事では具体的な数値は断定しません。目安を示した資料があるかどうかは、警察庁などの公式の案内で確認してください。実際の運転では、自転車のふらつきや、路肩の段差・駐車車両で自転車が右に出てくる可能性を考えて間隔と速度を決めることになります。
自転車の横を安全に通る流れ
- 前方に自転車を見つけたら、早めにアクセルを戻す
- 対向車がいないか、右側に十分な余地があるかを確認する
- 十分な間隔がとれるなら、間隔をあけて通過する
- 間隔がとれないなら、間隔に応じて速度を落とすか、後ろについて待つ
- 自転車の前方に駐車車両や障害物がないか確認する(右に出てくる可能性)
- 通過後も、すぐに左へ寄らず距離をとってから戻る
自転車の横を通るときのルールの注意点
追い越しについては30条で禁止場所が定められていますが、30条の条文では追い越す相手から特定小型原動機付自転車等が除かれています。一方で、自転車の横を通ること自体には18条3項の義務がかかります。「追い越し禁止ではないから自由に抜いてよい」わけではない点に注意が必要です。
違反の種類と点数は、道路交通法施行令の別表で定められています。2026年10月時点の別表には、18条4項の違反を「被側方通過車義務違反」とする区分があり、自転車側の義務違反も扱われます。点数や反則金の最新は、法令や警察の案内で確認してください。
自転車の横を通るときのルールでよくあるミス
- 自転車のすぐ横を、速度を落とさずに通り抜ける
- 対向車があるのに無理に横を通ろうとする
- 駐車車両の手前で、自転車が右へ出てくることを予想しない
- 通過直後にすぐ左へ寄り、自転車の進路をふさぐ
- 自転車側が、道路の中央寄りを走り続ける
自転車の横を通るときのルールのチェックリスト
- □ 自転車を早めに見つけて減速したか
- □ 右側に十分な余地と、対向車がないことを確認したか
- □ 間隔がとれないとき、速度を落とすか待ったか
- □ 自転車の前方の障害物を確認したか
- □ 自転車に乗るときは左側端に寄っているか
自転車の横を通るときのルールのFAQ(よくある質問)
Q. 自転車の横を通るときは何メートルあければよいですか?
18条3項には具体的な距離は書かれていません。十分な間隔がないときは、間隔に応じた安全な速度で進むことが求められます。目安は警察などの公式の案内で確認してください。
Q. 自転車が歩道を走っているときも対象ですか?
18条3項では、歩道や自転車道を通行しているものは対象から除かれています。
Q. 自転車に乗る側にも義務はありますか?
18条4項で、車が右側を通過する場面では、できる限り道路の左側端に寄って通行しなければならないとされています。
筆者の見解(自転車の横を通るときのルール)
私見では、18条3項は「間隔か速度のどちらかで安全を確保する」というルールとして理解するのが分かりやすいと考えます。広い道なら間隔で、狭い道なら速度で安全をつくる、という発想です。見落としがちなのは、自転車は駐車車両や路面の段差を避けて急に右へ出てくることがある点で、今の間隔が十分でも数秒後には足りなくなるかもしれません。急いでいるときほど、無理に横を抜けず後ろで待つ数秒を惜しまないことが、双方にとっていちばん安全な判断だと思います。
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