交通ルール
投稿日:2023年12月08日更新日:2024年10月24日

【迷惑行為】女性専用車両は任意協力。それでも男性が乗ってはダメな理由

最近、わざと女性専用車両に乗車する男性がいるようで、社会問題になっています。

この映像には、男性がカメラを回しながら非常停止ボタンを押し、女性専用車両に乗り込んでいる様子が映し出されています。おそらく、『男性の権利』を主張する為の抗議活動なのだと思いますが、居合わせた女性客はとてつもない恐怖を感じたことだと思います。

今回は『女性専用車両に男性が乗ってはいけない理由』について自論・見解をまとめていきます。

実は、女性専用車両に男性が乗ることは違法ではない

意外に思うかも知れませんが、男性が女性専用車両に乗ることは違法ではありません。

というのも、女性専用車両は鉄道会社が『サービスの一環として行っているもの』でしかないからです。鉄道会社が以下のように回答しています。

「現行の女性専用車両に、鉄道営業法34条2号の適用は想定していません。女性専用車両は、鉄道事業者が輸送サービスの一環として実施しているもの。法的な強制力はありませんが、利用者のご理解とご協力のもとで成り立っています」
https://president.jp/articles/-/5126

あくまで、男性が乗らないようにするのは『任意協力』であり、今のところは法的強制力は無いという事です。

女性専用車両に男性が乗ることは合法。それでも、男性が乗ってはいけない理由

女性専用車両はあくまでサービスの1つであり、男性が乗ること自体は合法です。しかし、男性が乗ることは推奨されません。その理由は以下の通りです。

女性客に恐怖を与えている

女性専用車両には痴漢被害を避けるために乗車している女性も多いです。

空いててガラガラであればまだしも、混雑している中に男性が乗り込んできたら「痴漢目的なのでは…?」と恐怖する女性も多いと思います。

場合によっては脅迫罪にも問われる可能性があるでしょう(身体に危害を加えると告知する行動と受け取られる為)。

ましてや、冒頭の映像のように、わざわざ非常停止ボタンを押して乗り込んできたら、事件性を感じるぐらい怖いと思います。

威力業務妨害罪に当たる可能性も

冒頭の映像では、男性が非常停止ボタンを押して電車を止めているので、明らかな威力業務妨害ですね。

いくら女性専用車両に乗ることが合法であっても、抗議する為に電車を止めたり、駅員の要請を無視して居座り続けることは迷惑行為や業務妨害でしかないのです。

なお、威力業務妨害罪の罰則は以下のように定められています。

3年以下の懲役または50万円以下の罰金

さらに、威力業務妨害は民事訴訟として損害賠償請求される可能性もあります。1時間電車が止まると鉄道会社は数千万円以上の損害を被ると言われています。すべてが請求されるわけではないですが、軽い気持ちでやるようなことではない事は明白です。

他人の迷惑を考えない抗議活動に正義は無い

日本は民主主義国家ですから抗議活動をする権利があります。

しかし、ルールに反する抗議活動はただの迷惑行為でしかありません。人の迷惑を顧みない抗議活動に正義は無いと思いますし、まともな人からの支持は得られないでしょう。

最近は法律を盾に迷惑な主張を行う人が多いです。

先日記事を書きましたが、わざと横断歩道に飛び出して「止まれる速度で走らないクルマが悪い!」と主張し、カーナンバーを晒すような人達もいます。

【意外と見過ごされがち?】横断歩道走行のルールと事故時過失割合について【自動車教習の現実】

たとえ当て逃げでも、他人のカーナンバーをネットに晒してはいけない理由【交通ルール違反】

こういった人は、法律云々の前に「人の迷惑になっていないか?」という部分を見直すことが先決だと思います。

「迷惑をかけない」、「譲り合う」という事が社会生活には必要です。

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