スーパー、ショッピングモールなどの駐車場には障碍者スペースの設置が義務付けられていますが、この駐車場の障碍者スペースについて意外な事実があることを知っていますか?
この記事の目次
一般的に障碍者スペースに駐車するのは望ましくない
”意外な事実”の前に、一般的な前提の話をしておきます。
一般人が障碍者スペースへ駐車しても罰則はありませんし、法的に禁止されているわけではありません。
しかし、障碍者の方でも不自由無く施設を利用出来るようにするため、障碍者スペースは空けておくことが望ましいです。
しかし、例外もあります。それを次項で解説していきます。
高級スポーツカーは障碍者スペースに駐車するよう案内される事がある
驚くと思いますが、高級スポーツカーは障碍者スペースに駐車するように案内される事があります。
私もその事実を知らず、車系ユーチューバー『あま猫』さんのツイートで知ったので紹介します。こちらのツイートですね。
この写真を見て「障がい者用スペースに停めるなんて最低‼️」と怒る方がいると思いますが、運転手の意思で駐車しているのではなくこの手のクルマは駐車場の警備員さんに駐車場所を指定されてしまうんですよね…
(私もフェラーリやNSXに乗るようになって知りました🐤) https://t.co/CXP3iATOde— あま猫🐈YouTube (@amanecco_cars) September 10, 2023
ウソみたいですがホントの話なようです。
高級スポーツカーが障碍者スペースに止めるように案内される理由
なぜ、高級スポーツカーが障碍者スペースに止めるように案内されるのかと言うと、「高級だから」ではなく、車体(全幅)が大きい上に、ドアが大きくスペースを取るからです。さらに、高級スポーツカーは乗り降りがしにくい為、ドアを大きく開ける必要があるんですよね。
そうなると一般スペースに駐車するのは難しいわけです。
無理に一般スペースに駐車したとしても、高級スポーツカーの事情を知らない人が、普通の感覚で高級スポーツカーの隣に駐車してしまったら、最悪ドアが開けれず車に乗れなくなってしまうのです。
そうなると、利用者同士でトラブルが発生しかねないわけです。
という事情があるので、一般スペースよりも広い障碍者スペースへの駐車を案内されるという事なんですね。
「障碍者が駐車できなくなったら問題では?」という意見について
「障碍者スペースに止めてしまったら、障碍者の方が止められず迷惑だ」という意見もあります。
その辺は係員による適切に誘導・サポートがあるはずなので問題無いでしょう。
障碍者スペースは幅を広く取ってあるだけで、特別な機能があるわけではありません。障碍者スペースが埋まっていても、一般スペースを2枠分確保すれば問題無いのです。
私有地では管理者の案内に従うのがルール
一方で「係員に案内されても断って自分で探すべきだ!」と主張する人もいます。
先ほど紹介したあま猫さんのツイートにも、そのような主張をして、あま猫さんをバッシングする意見も目立ちます。
ただ、これに関しては係員の案内に従うべきです。
なぜなら、私有地では管理者がルールを定めるものだからです。
例えば、ドレスコードがある飲食店で、そのルールを無視するのが迷惑行為になるのと同じように、私有地の駐車場で係員の案内を無視するのも迷惑行為なんですよね。
もし、それで障碍者が不利益を被ることがあるのなら、対応が不十分な係員や施設側がバッシングされるのは当然ですが、あま猫さんがバッシングされるのは道理ではありません。なぜなら、繰り返しになりますが管理者に従うのがルールだからです。
というわけで、私有地では自己判断はせず係員の案内に従うようにしましょう。