レビュー
投稿日:2023年06月27日更新日:2024年10月24日

スマホまもる君をピアノブラックに施工して失敗。デメリット・メリット解説

車の内装に使われるピアノブラックパーツは高級感がある一方で、簡単に傷がついてしまうという欠点があります。軽く汚れを拭き取るだけでも傷がついてしまうのでどうにかしたいわけです。

そんなわけで、2022年の年末、私がMAZDA3を新車で納車した直後、ピアノブラックパーツを保護すべく、当時SNSやYoutubeで話題になっていた『スマホまもる君』を施工した時の失敗談を紹介したいと思います。

新車にスマホまもる君を施工したら傷だらけに…その原因とは?

私にとってMAZDA3は初めての新車で、「極力傷を付けずに乗りたい」という気持ちが強かったので、スマホまもる君を施工する直前までピアノブラックパーツの保護シールを剥がさずにいました。用意周到だったわけです。

そして、説明書通り施工したら傷がついてしまったんですよね(上の写真は施工直後のもの。強いライトを当てなければ分からないですが…)。

保護シールを剥がした直後に汚れゼロの状態で施工したのですが、それなのに傷がついてしまいました。

何故なのか?

説明書には『力強く磨き上げるように拭いてください』という旨の記述があるのですが、それがトラップでした。

スマホまもる君は、基本的にはスマホの画面への施工を想定した商品で、ピアノブラックパーツはオマケみたいなものなんですよね。

硬いスマホの画面と違い、ピアノブラックパーツはかなり柔らかいので、同じ力加減で磨けば傷が入ってしまうわけです(スマホの画面はゴリラガラスを採用しているので鉄よりも硬いです)。

これが傷が入ってしまった原因の1つです。

別の原因として商品特性の誤解もありますが、これについては続きの項目で解説していきます。

ちなみに私はスマホまもる君を内装用と外装用に2回購入していますが、2回とも失敗しています…( ;∀;)

スマホまもる君の『最高硬度9H』という謳い文句への誤解

スマホまもる君は『JIS規格最高硬度9H』を売りにしていますが、これについて私は大きな誤解をしていました。

あなたは『最高硬度9H』と聞いてどういうイメージを思い浮かべますか?

「かなり硬そうで簡単には傷は付かなそう」と思いませんでしたか?無知な私は思ってしまいました…。

実は、硬度には『鉛筆硬度(JIS規格)』と『モース硬度』の2つの指標があるんですよね。

鉛筆硬度(JIS規格)とモース硬度の違い

この2つの指標には天と地ほどの違いがあります。

2つの硬度について簡単に説明します。

鉛筆硬度(JIS規格)

鉛筆硬度はスマホまもる君でも使用されている指標です。

その名の通り、鉛筆の硬さを基準とした硬度で、学生の頃『HB』とか『2B』といった単位の書かれた鉛筆を使いませんでしたか?

その最高硬度が『9H』で、スマホまもる君によって作られた被膜は、そのぐらい硬い鉛筆で引っ掻いても傷が付かないという事です。

モース硬度

モース硬度は一般的に鉱物の硬さを示すもので、1~10の10段階で表現します。

モース硬度の参考値は下記の通りです。

  • 爪 2.5
  • 鉄 4
  • ガラス 5
  • ゴリラガラス(スマホの画面)5~6.5
  • 人間の歯(エナメル質) 7
  • ダイヤモンド 10

鉛筆硬度9Hはモース硬度に換算するとどのぐらいか?

鉛筆硬度9Hはモース硬度4~5に相当すると言われています。

つまり、スマホまもる君でコーティングされたものは、鉄で擦ってぎりぎり傷付くか付かないかというところです。

ただ、これはあくまで理論値です。条件によって変わってきます。

ガラスコーティング剤の硬度は施工条件で大きく変わる

ガラスコーティング剤というのは重ね塗りで施工していきます。

『硬度9H』と言っても、1度だけの施工では9Hにはなりません。

重ね塗りを繰り返すことで硬度を高めていくわけです(施工1回で1H硬度が増えると言われています)。

私の場合、硬度が十分でない1度目の施工で強く磨いてしまった結果、傷が入ってしまったということです(説明書通りではあるんですけどね…)。

また、施工対象によっても硬度は変わります

例えば、豆腐のような柔らかいものに対して施工しても、効果が期待できないことは明白ですよね。

要するに、硬いスマホ画面に施工すれば本来の効果が発揮されたとしても、柔らかいピアノブラックでは十分な効果が得られないという可能性は十分あり得るわけです。

外装のピアノブラックパーツには施工しては駄目な理由

外装のピアノブラックパーツにスマホまもる君はほぼ無意味なので施工しないようにしましょう。

なぜなら、外装は内装と違い砂汚れで簡単に傷が付くからです。

砂のモース硬度はピンキリで、当然、スマホまもる君の被膜よりも硬い砂粒も混じっているわけですから、許容範囲を超えてしまっているんですよね。

柔らかい砂粒は防げても、硬い砂粒には意味をなさないのです。

スマホまもる君のメリット・デメリット

簡単にですがスマホまもる君のメリット・デメリットをまとめます。

デメリット

  • ピアノブラックパーツに施工する場合、仕上げの磨き工程で傷になる可能性がある
  • 最高硬度9Hはそこまで硬くない。砂汚れで簡単に傷が入る
  • 重ね塗りが不十分だと硬度9Hにならない

メリット

  • 防汚性能が高まるので汚れにくくなる
  • 爪よりも硬いので、爪キズを防げる
  • ある程度の硬度はあるので、指紋汚れなどを気軽に拭き取れる
  • 傷埋め効果あるのでリフレッシュ目的で使える
  • 利用者が多いので、それなりに安心して使える

結論:スマホまもる君は期待し過ぎなければ悪くない商品

というわけで、スマホまもる君の施工での失敗談を紹介しました。

新車への施工はリスクも加味すること

『擦って仕上げる』という商品の性質上、ピアノブラックのような柔らかく傷つきやすい素材の場合、多少の浅い傷が付くリスクは避けられません(傷付けない為にはかなり慎重に作業する必要があります)。

なので、新車の傷ゼロの状態での施工は個人的にはオススメしにくいですね。

ただ、硬度がアップして爪キズや拭き傷などは防げるので、施工方法や施工タイミングを間違えなければ良い商品だと思います。

施工するオススメのタイミング

オススメの施工タイミングは、傷が少し目立ってくる時期です。

コンパウンドで磨いて大まかに傷を消しつつ、スマホまもる君で仕上げれば、新車に近い状態に戻りますし、さらに硬度アップで傷が付きにくくなります。また、ある程度の傷埋め効果も期待出来ますからね。

あくまでも、愛車のリフレッシュ目的で使うのが個人的には良いと思いました。

なお、ピアノブラック磨きには、下記のような専用コンパウンドを使うのがオススメです(ピアノブラックは傷が目立ちやすく、一般的なコンパウンドだと磨き傷が残りやすい為)。

スマホまもる君の世間の口コミ・評判

・・・

今回のレビューは『失敗談』という形になってしまいましたが、AmazonやSNSでの評価も高く、愛用者も多いので、世間的には良い商品として認識されているかと思います。

価格も2,000円台という事で試しやすいので、興味がある方は是非お試しください!

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