車の運転で度々話題に挙がるのが『車間距離』です。
特に最近は『煽り運転』が問題視されていることもあり、車間距離について世間の関心が高まっているように感じます。
煽る意図が無くても無意識に車間が詰まってしまったり、運転に不慣れな初心者が適切な車間距離が分からず詰まってしまうケースもあるかと思います。
というわけで今回は、『車間距離を詰めて運転する8つのデメリット』という話をしていきます。
この記事の目次
車間距離を詰めて運転する8つのデメリット
それでは早速、車間距離を詰めて運転する8つのデメリットを紹介していきます。
安全性に問題アリ。衝突の危険がある
車間距離を詰める一番のデメリットがコレですね。
車間距離がギチギチに詰まっていたら、前方車両が急なブレーキを踏んだら反応が間に合わず衝突事故になる可能性が高いです。
また、前方車両で視界が塞がる為、先の状況が分かりません。例えば、前方車両が障害物避ける為に進路変更をした場合、後ろを走る車は障害物を避ける間もなく衝突する可能性があります。
怖い人にイチャモンを付けられる可能性
車間距離を詰めれば、前方車両のドライバーは「煽られている」と思うかも知れません。こういうのは、煽るつもりが無くとも「相手がどう受け取るか?」ですからね。
もし、相手が怖い人だったり好戦的な人なら、イチャモンを付けてきたり、脅しをかけてくる可能性もあります…。
罰則を受ける可能性がある
煽り運転が問題視されたことで、2020年(令和2年)6月10日に道路交通法が見直されました。
車間距離を詰めすぎると妨害(煽り)運転と見なされ、『妨害運転罪』に問われる可能性があります。罰則内容は以下の通りです。
違反行為の内容 | 刑罰 | 行政処分 |
---|---|---|
円滑な通行を妨害する目的で煽り運転を行った場合 | 3年以下の懲役、または50万円以下の罰金 | 免許取り消し (欠格期間2年) 違反点数25点 |
妨害を目的としたあおり運転により、交通の危険を生じさせた場合 | 5年以下の懲役、または100万円以下の罰金 | 免許取り消し (欠格期間3年) 違反点数35点 |
ストレスが溜まって運転が楽しくない
車間距離を詰めすぎると、前方車両の動きに常に注意しないといけない為、かなりストレスが溜まります。当然、運転も楽しくないでしょう。
車間を広く取れば、ある程度は自分のペースで運転出来るので、「運転がやたらと疲れる…」と感じている人は車間距離を見直しましょう。
周囲から下手クソなドライバーだと思われる
当然ですが、車間距離を詰め過ぎているドライバーは、周囲からは下手クソだと思われています。
走りに余裕が感じられないですし、前方車両の動きに即座に反応しないといけない為(そうしないと衝突する)、どうしてもギクシャクした動きになりますからね。
燃費が悪化する
車間距離を詰めすぎるとアクセルワークが不安定になる為、燃費効率が悪くなります。
物価高騰の時代ですから、車間距離を広く取り、安定したアクセルワークで燃費向上させた方がお財布にも優しいですよ。
タイヤやブレーキパッドの消耗が早い
車間距離を詰めすぎると、どうしてもブレーキを踏む回数が増えます。
そうなるとタイヤやブレーキパッドを余計に消耗することになるわけです。
勿論、交換には馬鹿にならない費用がかかってしまいます。
飛び石で車にキズが付く
飛び石で車にキズが付くリスクも高まります。
飛び石キズのほとんどの原因は、前方車両がタイヤで弾いた小石の直撃によるものです。
大切な車がキズ物になってしまいますし、フロントガラスがヒビ割れして交換が必要になれば10万円ぐらい掛かってしまいます。
逆に言えば、車間距離を十分に取っていれば飛び石でキズが出来る事はほぼ無いんですよね。
一応、以下のようなリペアキットを使えば、飛び石による塗装キズ、フロントガラスのひび割れを修理可能です。
車間距離を詰めて運転するメリットは無い。適切な車間距離を保ち安全に運転しよう
というわけで、今回は『車間距離を詰めて運転する8つのデメリット』という話をしました。
車間距離を詰めて運転するメリットは無いですし、あらゆる面でデメリットがあるわけです。
適切な車間距離を保ち、安全に運転しましょう。その方が、運転するのも楽しいはずです。