最近、運転が下手なドライバーが多いなと思うことがあります。
例えば、
- 車間距離が異様に狭い
- ウインカーを出さずに進路変更する
- 頻繁にブレーキを踏む
- まともに減速しないで右左折する
といった運転ですね。
見ててヒヤヒヤしますし、こちらの運転ペースも乱されるので、とても神経を使います。
では何故、運転が下手なドライバーが多いのか?そもそもの理由は何なのか?を考察していきたいと思います。
この記事の目次
運転が下手なドライバーが多い4つの理由
運転が下手なドライバーが多いのはいくつか原因があると考えます。それらを解説していきます。
たったの30時間!教習所の実技教習が少な過ぎる
まず1つ目が、教習所の実技教習時間の少なさです。
たったの30時間強しかありません。路上教習はその内の20時間弱ですね。
一通りのルールをなぞるだけであれば30時間で十分かも知れませんが、しっかり習得するのに30時間は短過ぎると思います。
会社員に例えるなら、新入社員が8日間出勤したのと同じ時間ですから、まだ右も左も分からない段階ですよね…。
これだけ少ない運転時間で免許が取れるわけですから、街中に運転が下手なドライバーで溢れているのは当然と言えるかも知れません。
教習所のカリキュラムも良くない
これは私の主観もあると思いますが、教習所で教えるカリキュラムも良くない気がします。
私が免許を取ったのは20年前ほど前なので記憶も定かではないのですが、教習所で教えているのは交通安全の知識だったはずです。要するに、上手に運転する方法を教えているわけでは無いのです。
冒頭ではこれらを『下手な運転』として紹介しました。
- 車間距離が異様に狭い
- ウインカーを出さずに進路変更する
- 頻繁にブレーキを踏む
- まともに減速しないで右左折する
勿論、教習所でもこういった運転をしないように教わるとは思いますが、そこまで重点的に教えてもらった記憶がありません。30時間という限られた時間しかないので、それぞれに割ける時間が限られているという事なのでしょう。
運転頻度が少な過ぎるドライバーが多い
運転免許取得時点ではどのドライバーも同じぐらいの総運転時間ですが、その後の運転時間は人によって大きく変わってきます。
毎日、通勤で運転したり、仕事終わりのドライブを欠かさない人であれば、どんどん運転技術は高まっていくことでしょう。走行距離は年間3万キロ以上になる人もいます。
一方、月1~2回程度しか乗らず、しかも近場しか走らないような人もいます。それでは運転技術は伸びないどころか低下する可能性もあります。走行距離も年間1,000キロ程度です。
この例で言うと、運転頻度の少ないドライバーは30年間運転して、ようやく運転頻度の多いドライバーの1年間分と並ぶということになるわけです。
運転適性が低い人が免許を取得してしまってる
教習所に入所した際は、ドライバーの適性検査を行います。
いわゆる心理テストのようなものですが、これにより運転の向き不向きがある程度分かるわけです。
しかし、この適性検査は免許取得の合否とは関係ありません。
運転に不向きな性格と判定されても、「あなたはこういう傾向があるので気を付けましょう」と言われるだけです。
要するに、運転適性が低くても自動車免許は取れるという事です。
ただ、これは仕方ない面もあって、地方に住む人にとっては車は生活必需品であり、運転適性が低いという理由で落とされてしまっては、社会が回らなくなってしまうわけです。
『運転が下手なドライバーがいるのは当たり前』という前提で対策すること重要
というわけで、運転が下手なドライバーが多い理由を解説しましたが、日本の社会構造上、そういうドライバーが出てきてしまうのは避けられないと思います。
重要なのは『運転が下手なドライバーがいるのは当たり前』という前提で、各々が対策していくことだと思います。
例えば以下のような対策が挙げられます。
- 運転に慣れたドライバーは漫然運転に注意し、基本知識を見直す
- 運転が不安なドライバーは自分のペースでゆっくり走る(速いドライバーには道を譲る。初心者マークを付ける、2年目以降も付けて問題無し)
- 自転車や歩行者は下手なドライバーが沢山いることを念頭に置いて行動する(左右確認する、夜間は目立ちやすい恰好をする等の自衛)
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